※推定 巻数・復刊回数・掲載誌などからの参考推定値です(実測ではありません)
作品概要
『ネオ・ファウスト』は、手塚治虫の青年漫画である。1987年から『朝日ジャーナル』にて連載されたが、1989年の手塚の死により未完かつ絶筆となった。ゲーテの『ファウスト』を題材に、舞台を高度経済成長期の日本に置き換えたオリジナルストーリーである。
あらすじ
時は1970年2月。ところは学園闘争真っ只中の日本。 NG大学には異変が起きていた。過激化する学生運動、5人の学生の謎の焼死体、大学の近くではヘビなどの生き物が溢れかえるという事象があった。 一方、年老いた大学教授である一ノ関は、生命の秘密と宇宙の神秘を解き明かすことができずに絶望していた。自らの人生をはかなんだ一ノ関は、大学内で自殺を図るが、そこへ女悪魔メフィストフィレス(メフィスト)が現れる。一ノ関は、生命の本質と宇宙の神秘を解き明かすために、自身を若返らせる契約をメフィストと交わす。契約は、「一ノ関が満足するまで、メフィストが彼の召使として快楽の生活に導く。もしそれを満たせば魂を譲り渡す」という内容であった。 一ノ関は1958年に戻り、売春防止法施行の翌日の赤線で、ホルモン焼き屋の魔女の薬によって若返る。その若返った姿はメフィストの心を奪うほどの容姿であった。一ノ関は記憶を失い、彷徨っていたところ、暴漢に襲われていた男を助ける。男は坂根第造と名乗る資産家だった。第造は一ノ関を大変気に入り「第一」と名付け、自分の会社で働かせる。第造の元で働き始めた第一は第造の下で、1960年代の日本の高度経済成長期の影の立役者として活躍する。 第一と第造の計画はすべて順調だと思われたが、第造の体に異変が生じる。第造は末期の胃ガンに蝕まれていたのだった。医者は「5・6箇所転移しており手遅れ、長くて3~4ヶ月の命である」との診断を下しながら、第造にはそれを伝えなかった(これは掲載時点の作者の症状と重なる)。第造は死の間際に第一を養子にする。遺産を相続した第一は、それを使って生命体を作り出す造物主となる決意を固める。
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