※推定 巻数・復刊回数・掲載誌などからの参考推定値です(実測ではありません)
作品概要
『親なるもの 断崖』 は、曽根富美子による日本の漫画作品。1992年、第21回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。2010年代になって電子書籍化された際に再度話題となり、紙の書籍としても再版された。中島みゆき「断崖 -親愛なる者へ-」とは無関係。
あらすじ
父あり 母ありて 父無し 母無し 親ありて 親なるもの知らず 誰が定むべきこの世の別れ つめたい土に声も出ず まだ幼き足首 夜間にうかぶ 我が親なるもの 断崖 生死の淵なれば 問うことあたわず 問えば地獄 あるいは生き地獄 されど我が親なるもの断崖 生死の淵なれば 生死の淵なれば 第7話より。梅が初見世の客から教わった、地球岬の言い伝えである。 昭和2年4月、青森の貧しい農村の娘である16歳の松恵、その妹で11歳の梅、13歳の武子、11歳の道子の4人は、北海道室蘭の幕西遊郭に売られてくる。道中4人を連れた女衒の下田は地球岬(ポロ・チケウ)を指差し「親である断崖」という意味であること、死にたくなったらここに来いと教える。遊郭に着いた4人は「富士楼」の女将・お滝と面会し、松恵と梅の姉妹は「器量良しの姉妹」と評され、大人びた印象の武子は「幕西一の芸妓になれる」と太鼓判を押されるが、容姿が劣る道子は「芸妓は無理」と断言され、下働きを命じられる。その日の夜、女将の独断により松恵は早速客を取る事になる。番頭の直吉に連れ出され泣き叫ぶ松恵。その様子に不安になる梅と道子。しかし武子だけは女将に対し「ふつつか者ですがお願いします」と挨拶をした。その日の夜、生娘のまま客を取らされた松恵はショックで自殺してしまう。物置部屋で寝入ろうとしていた3人の前に直吉が飛び込んできて、「……一葉(松恵の源氏名)が首吊った」と告げた。便所で姉の亡骸を目の当たりにした梅は泣き叫ぶも、女将から非情にも「松恵の借金は お梅お前に加算されるよ!!」と告げられた。遊郭の近所にある寺で、梅は武子・道子と共に松恵の通夜を営んだ。「死ぬ事はなかったのに」とつぶやく武子に対し、梅は「おめえに松恵ねえちゃんの何がわかってるって言うんだ!!」と叫ぶ梅。梅は松恵が言い交わした男の元へ嫁ぐはずだった事を明かす。しかし、父親が馬に蹴られて重傷を負い、寝たきりの生活になった事から松恵は彼に「遠い所へ奉公に出る」と伝え、逃げるように村を去ったのだ。松恵の分も借金を背負った梅は「夕湖」として11歳ながら自ら進んで体を売るようになり、人気の女郎となる。「本部屋」へ移る事となった梅は武子と道子に対し、初見世の客から寝物語に地球岬の言い伝えを教わった事を打ち明けた。
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