※推定 巻数・復刊回数・掲載誌などからの参考推定値です(実測ではありません)
あらすじ
〈第1章〉薔薇 舞台は19世紀末のフランス、アルル地方にある寄宿制の中学校(リセ)・ラコンブラード学院。 父の遺言で学院に転学したセルジュ=バトゥールは、謎めいた美少年のジルベールと同室になる。娼婦のように上級生に肉体を与えては快楽にふける彼は、学院のつまはじき者だった。 だがセルジュは生来の正義心から、仲間の忠告を無視して、そんなジルベールの心を開かせようとするのだった。 〈第2章〉青春 寄宿生に許される月に一度の外出日に、初めて街へ出たセルジュは、3年前の「ジルベール事件」を知る。居酒屋で、自己の誇りを守るために酔漢を刺したという彼のうちに、自分自身と共通して持つ孤独と誇りを感じ取る。 彼の同性愛を否定しながらも、魅了されていく自分をおさえきれないセルジュ。 クリスマス休暇。パスカルの家に招待されたセルジュは、彼の妹・パトリシアに出会った。 〈第3章〉SANCTUS――聖なるかな クリスマス休暇から帰ってきたセルジュを、ジルベールは別人のように素直に求めてくる。彼は愛する叔父・オーギュストの冷たい仕打ちに、心がすさみきっていたのだ。 そのオーギュストが学院にやってきた。彼は学院の有力な出資者。セルジュは、オーギュストとジルベールの間にただならぬものを感じる。 だが、オーギュストに心酔するようになったセルジュに、嫉妬に燃えるジルベールの激しい憎悪が向けられる。 〈第4章〉ジルベール ジルベール=コクトー――彼はマルセイユの富豪の家に生まれたが、なぜか両親には顧みられず、野生児のように育っていった。彼は実は、オーギュストとその兄嫁のアンヌ=マリーとの間に生まれた子どもだった。 オーギュストはジルベールを意のままに教育しはじめる――時には保護者のように、また時には愛人のように。だが冷酷な彼は、成長したジルベールをつきはなして、学院の寄宿舎に入れてしまった。 〈第5章〉セルジュ 結核のために音楽家の道を断念したアスランは、パリの高級娼婦・パイヴァと恋に陥る。かけおちを決行した2人は、チロルの山村におちつき、そこでセルジュを産む。 しかし親子3人の幸せもつかの間、アスラン、パイヴァは胸の病で相次いで世を去る。 セルジュは子爵バトゥール家の跡取りとして引き取られる。従妹のアンジェリンとの初恋に破れた彼は、かつて父が学んだ学院にひとり旅立つ。
出典: Wikipedia「風と木の詩」 (CC BY-SA 4.0)
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